こんにちは。たかゆいです。
今回は選挙制度についてのお話です。
基礎的なところなので、学校の授業で習ったことかもしれませんが、一般知識の問題として問われたことがあります。
ここで復習しておきましょう。
小選挙区制と大選挙区制
「選挙」という単語しか普段は意識しませんが、一つの選挙区から代表者が何人選出されるかで選挙の区分が変わります。
- 小選挙区制⇒代表者を1人選出
- 大選挙区制⇒代表者を2人以上選出
小選挙区制と大選挙区制の特徴はそれぞれ対比させて覚えましょう。
それぞれの長所と短所がほぼ反対となってます。
小選挙区制
【長所】
①政局の安定(小党分立を防ぐ)⇒二大政党制が成立しやすい
②有権者が候補者の人格等をよく知りやすい
③選挙費用が少額になりやすい
【短所】
①死票が多い
②少数党の候補者が選出されにくい
③ゲリマンダー(自党や特定の候補者に有利となるように選挙区を定めること)の危険性が高い
大選挙区制
【長所】
①死票が少ない
②少数党の候補者も選出されやすい
③候補者の選択の幅が広い
【短所】
①政局が乱れやすい(小党分立になりやすい)
②有権者が候補者の人格等を知りにくい
③選挙費用が高額になりやすい
比例代表制
各政党の得票率に応じて議席を配分する方法です。
【長所】
①死票が少ない
②有権者の意思を反映させやすい。
【短所】
①政局が乱れやすい(小党分立になりやすい)
大選挙区制の長所・短所とほぼ同じです。
(特に拘束名簿式の場合には)政党を選ぶ選挙方法となるため、有権者と候補者とのつながりが弱くなります。
拘束名簿式=衆議院議員選挙
政党の候補者名簿の上位者から当選者を決定する方法です。
有権者は政党名を書いて投票し、各政党の投票率に応じて議席が配分されます。
非拘束名簿式=参議院議員選挙
候補者名簿に順位をつけず、個人名の得票数が多い順に当選者を決定する方法です。
有権者は政党名または候補者名のどちらでも投票できます。
候補者名の投票は各政党の投票数となります。
さて、簡単にではありましたが以上が選挙制度の解説となります。
行政書士試験の対策としてだけではなく、私たちの生活でたびたび登場する知識ですね。
今年は参議院議員選挙だったので、選挙区制と非拘束名簿式比例代表制で選挙が行われたわけです。
もちろん試験で問われてもいいようにそれぞれの長所・短所を整理しておいてください。
併せて憲法の復習として票の格差についてもチェックしてください!
では今回はここまでです。
普段からニュースをチェックするようにしてくださいね。
以上、たかゆいでした。