こんにちは。たかゆいです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、行政書士試験で行政法と並んで重要な得点源である民法についてです。
民法を攻略すれば合格までのステップを半分クリアできます。
民法はとても身近な法律
行政書士試験のテキストは、まず憲法から始まります。
今まで他の法律系の資格を取ろうとしたことがある方や、通信の講座を取っている方はともかく、完全独学で行政書士試験に挑戦している方は、テキスト通りに憲法の学習から始めていると思います。
ですが、私のおススメの勉強順はまずは民法の学習からです。
なぜかって?
初学者の方にとっては一番理解しやすい法律だからです。
民法は、私たちの日常生活の中に深く密着している法律です。
例えば、「夫婦」の関係です。
結婚している方もしていない方もご存知の通り、結婚するには男性は18歳、女性は16歳にならないといけません。
これってなんででしょう。
当たり前すぎて何でかも考えたことのない方もいるかもしれませんね。
世間の常識だから?
まだ学生だから?
体ができていないから?
働いていないと家族を養えないから?
ある意味どれも正しいですが、法律的には、民法にそういう決まりがあるからです。
(もちろんこの年齢に決まった理由はいろいろあると思います。それこそ上の理由とか)
同じように、結婚したら夫か妻の苗字に変更しますよね。
これもなぜ変更するのかといえば民法に書いてあるからです。
このように、民法という法律は私たちの身近な出来事についてのルールを決めている法律なので、条文に書いてあることはすっと理解できるものが多くなってます。
初学者の方は民法から学習を始めると法律の勉強に馴染みやすいです。
これから法律の勉強を始めるのに、苦手意識を持ってしまうのもキツイですよね。
効率の良い勉強法については以下の記事で解説しています。
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【行政書士試験初心者必見】勉強順で効率が上がるという話
勉強を始めたばかりの頃は、テキストに書いてあることが理解できなくて不安になることも多いと思います。 難しい言葉遣いの条文を見て、「法律って難しいから受験を辞めてしまいたい」と諦めてしまうのはもったいな ...
民法は実際の場面をイメージしながら勉強すると理解しやすい
より効率的に知識をインプットしていくため、民法を学習するときに常に意識してほしいポイントがあります。
それは「実際の場面をイメージをすること」です。
法律というのは簡単なことも難しいことも全てややこしい言葉で書かれています。
お手元に六法をお持ちでしたらちょっと開いてみてください。
「~のために存在する~」とか、「権利を有するときは~を行使できる~」とか、漢字ばっかり書いてありませんか?
こんなに小難しい文章ばかり並んでいると、目が滑ってしまって内容が頭に入ってこないですよね。
でも、条文が実際に適用される場面を思い浮かべてみると、かなりスムーズに何が書いてあるのか理解できるようになります。
1~3人の登場人物を思い浮かべて、「AさんとBさんが結婚して、Cくんという子供が生まれた」とか「DさんとEさんが不動産の売買契約を結んだ」とか。
ここではAさんBさんと仮名にしていますが、私の場合は友人夫婦でイメージを作っていました。
一度イメージを作ったら、関連する条文のイメージもどんどん足していく
例えば債権の消滅時効について実際の場面をイメージしてみましょう。
(債権等の消滅時効)
第百六十七条 債権は、十年間行使しないときは、消滅する。
引用:e-Gov法令検索
<<実際の場面>>
あなたはある日、知り合いの田中くんにお金を貸しました。しかし、貸したことをすっかり忘れてしまって、請求をしないまま10年も経ってしまいました。
10年経った後にお金を貸していたことを思い出しても「お金を返して欲しいと請求する権利」が消えてしまいます。
これは条文から素直にイメージを作りやすいですね。
では、続いて事項の中断事由のイメージです。
(時効の中断事由)
第百四十七条 時効は、次に掲げる事由によって中断する。
一 請求
二 差押え、仮差押え又は仮処分
三 承認引用:e-Gov法令検索
<<続き>>
10年経っていたためお金を返してもらえないと思っていましたが、5年前に田中くんから利息をもらっていたことを思い出しました。
これは時効の中断事由である「承認」なので、あなたの田中くんに対する「お金を返して欲しいと請求する権利」は消えずに残っていることになります。
このように関連する条文は同じ場面を使ってイメージを付け足していくと、後から思い出しやすいです。
まとめ
「実際の場面をイメージをする」ということを意識するだけで学習の効率が上がります。
内容の理解できない条文を丸暗記するより、その条文は何を想定しているのかを理解した方が早いですよ。
民法に苦労している方はぜひ実践してみてください。
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