将来のため、独立のため、何かの資格を取りたいと考えている人には行政書士の資格はとても魅力的です。
「行政書士」という名前は知っていても実際はどんな試験なのかご存知でしょうか。
今回は行政書士試験ってどんなものなのか解説していきます。
行政書士試験は法律の知識を問われる試験
行政書士はその名の通り、「行政」に提出する書類をクライアントの代わりに作成する仕事です。
以前行政書士ってなに?という記事で紹介しましたが、例えば・・・
- 建設業の会社が工事をするときに建築許可を取得する
- 終活のセミナーを開いたり、遺言書の作成をする
- 飲食店の営業許可の取得をする
などなど、様々な書類を作成したり、クライアントの代わりに書類を提出することができます。また、コンサルティング業務なども可能です。
試験科目
行政書士として書類を作成するには法律の知識が必要となりますので、試験も憲法など日本の法律について問うものになっています。
それにプラスして社会・経済などの一般知識の問題も出題されますが、点数の配分は圧倒的に法令科目の方が多いです。
法令科目の出題内訳はこんな感じです。
5肢択一式 | 多肢選択式 | 記述式 | |
基礎法学 | 2問 | - | - |
憲法 | 5問 | 1問 | - |
行政法 | 19問 | 2問 | 1問 |
民法 | 9問 | - | 2問 |
商法 | 5問 | - | - |
ご覧の通り、行政書士の名の通り行政法に関する出題数が一番多いです。次いで民法、憲法と続きます。
試験の難易度は?
確かに比較すれば試験範囲も狭いですが、出題される問題は年々難化していますし、合格率は大抵10%以下です。
効率よく勉強していけば短期間で資格取得を目指せる資格ですが、「行政書士なんて簡単」という言葉を真に受けて油断していては合格は厳しいというのが実情です。
合格までに必要な勉強時間は短い人であれば300時間程度とも言われていますが、体感としては500時間程度は必要かと思います。
合格に必要な基準点を得点することで合格となる試験ですので、以下に効率よく勉強を進めていくかが大切です。
初学者の方が1から学習を始めるのであれば、その年度のテキストが出始める1月から始めるとかなり余裕のあるスケジューリングができますね。
受験の申込みは郵送かインターネット
願書の配布・申込み受付 | 毎年8月上旬から1ヶ月ほど |
申込み方法 | 郵送 もしくは インターネット |
受験資格 | 年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも |
毎年8月上旬から1ヶ月ほど、受験願書の配布・申込みが行われます。
申し込みは郵送はもちろん、インターネットでも可能です。パソコンをお持ちの方は手軽に申し込みができますね。
受験資格は特になにも必要なし
また、行政書士試験の受験には特に資格は必要ありません。
年齢や学歴、国籍など一切関係ありませんので、誰でも受験することができます。
試験に合格して行政書士会への登録をすれば自宅でも開業できるので、様々な年代の方に人気の資格なんですね。
ちなみに2016年度の合格者で最年長は81歳の方だそうです。
行政書士試験の試験日は毎年11月
試験は毎年11月の第2日曜日に行われています。
願書申込みをすると、10月下旬に受験票が送られてきますので無くさないようにきちんと保管しておきましょう。
まとめ
以上、行政書士試験がどんなものなのかを解説いたしました。
気軽に行政書士試験を受験しようと考えていた方は、意外と難易度が高そうだと感じたかも知れません。
しかし、行政書士試験は基準点を得点できれば合格となる試験です。
毎日コツコツと勉強を進めていけば、合格に必要な知識を身につけられますので、
- 独立開業したい
- 会社で法務の知識をつけたい
- 自宅で働ける仕事がしたい
そんな気持ちがあるのなら、ぜひ挑戦してみてください。
もしあなたが一人での受験生活に悩んでいるのならぜひ家庭教師にご相談ください。
スケジューリングのご相談や法令科目の解説など、あなたに合わせた形で授業を行なっていきます。
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